さくシス
← 記事一覧
2026-06-27

源泉徴収とは?フリーランスが知っておくべき基礎知識をわかりやすく解説

源泉徴収の仕組みと対象業務、フリーランスが実際に受け取る手取り額の計算方法を初心者向けにわかりやすく解説します。

源泉徴収とは

フリーランスとして働いていると、クライアントから「源泉徴収があるので、請求額から引いた金額を振り込みます」と言われることがあります。初めて聞いたとき「何のこと?」と戸惑った方も多いのではないでしょうか。

源泉徴収とは、報酬を支払う側(クライアント)が、支払い時にあらかじめ所得税を天引きして、本人の代わりに国に納める制度です。

本来、所得税は自分で確定申告して納めるものですが、源泉徴収の場合はクライアントが先に納付してくれます。そのため、フリーランスが受け取る金額は請求額より少なくなります。

「税金を二重に払っているの?」と心配になるかもしれませんが、確定申告のときに源泉徴収された分が差し引かれるため、二重払いにはなりません。払いすぎていれば還付されます。

フリーランスへの源泉徴収:対象になる業務とならない業務

源泉徴収はすべての報酬に発生するわけではありません。所得税法で定められた特定の業務が対象です。

源泉徴収の対象になる主な業務

源泉徴収の対象にならない主な業務

迷ったときは、クライアントの経理担当者に確認するのが確実です。クライアント側が源泉徴収の義務を負っているため、判断はクライアント側に委ねられています。

源泉徴収税率と計算方法

源泉徴収の税率は報酬額によって異なります。

税率

報酬額 源泉徴収税率
100万円以下 10.21%
100万円超の部分 20.42%

※ 税率に「0.21%」が含まれているのは、所得税(10%または20%)に復興特別所得税(2.1%)が上乗せされているためです。

計算例①:報酬が100万円以下の場合

請求額が 110,000円(税込) の場合:

計算例②:報酬が100万円を超える場合

請求額が 1,650,000円(税込) の場合:

消費税の扱い

源泉徴収は原則として消費税を除いた報酬額に対してかかります。請求書に消費税を別途記載している場合、消費税部分は源泉徴収の対象外です。

ただし、請求書に消費税が含まれているかどうかが不明な場合は、税込金額に対して源泉徴収するケースもあるため、請求書には必ず消費税を明記することをおすすめします。

源泉徴収と確定申告の関係

源泉徴収された金額は、確定申告で精算されます。

確定申告では、1年間の収入と経費をもとに本来の税額を計算し、すでに源泉徴収で納めた金額を差し引きます。

そのため、1年間に源泉徴収された金額の合計をきちんと記録しておくことが重要です。クライアントから送られてくる支払調書(年末〜翌年1月頃に届く)に源泉徴収額が記載されているので、大切に保管しましょう。

よくある疑問

Q. 源泉徴収されない場合はどうすればいい?

個人のクライアント(個人事業主でない一般の個人)は源泉徴収の義務がありません。そのため、個人から仕事を請ける場合は源泉徴収されないことがほとんどです。その場合は確定申告で自分で所得税を納めます。

Q. 請求書に源泉徴収額を記載すべき?

義務ではありませんが、記載しておくとクライアントとの認識齟齬を防げます。請求書に「源泉徴収税額:〇〇円」「お振込金額:〇〇円」と明記しておくと丁寧です。

Q. インボイス制度との関係は?

2023年10月から導入されたインボイス制度は消費税に関する制度です。源泉徴収(所得税)とは別の話ですが、同じ請求書に両方が関わるため混同しやすいです。源泉徴収はインボイス登録の有無に関わらず、対象業務であれば発生します。

まとめ

源泉徴収のポイントをまとめます。

手取り額の計算が面倒な方は、さくシスのフリーランス計算ツールをご活用ください。請求額を入力するだけで源泉徴収額と手取り額を自動で計算できます。